神戸新聞公式「うっとこ兵庫」

兵庫県の地方紙「神戸新聞」です。さまざまなテーマに沿って過去記事をピックアップし、記事…

神戸新聞公式「うっとこ兵庫」

兵庫県の地方紙「神戸新聞」です。さまざまなテーマに沿って過去記事をピックアップし、記事の背景や、記事を選んだ筆者独自の視点なども交えて紹介します。「おもろいやん」「ええやん」と思った方、ぜひフォローとスキをお願いします。

かなしきデブ猫ちゃん

2022年4月から神戸新聞で「兵庫編」の連載がスタートした創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」の関連話題をお届けします。24年4月22日には兵庫編第2シリーズ「マルの真夏のプレゼント」の絵本が発売されます。

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デブ猫「マル」今春、兵庫上陸

 愛媛県の地方紙・愛媛新聞で2018年から計3シリーズにわたって掲載されてきた創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」が2022年1月1日、最終回を迎えました。  「もっと広い世界を見てみたい」。主人公のデブ猫「マル」はこう胸を張り、愛媛から船に乗り兵庫を目指しました。兵庫には五つの国(摂津、播磨、但馬、丹波、淡路)があります。愛媛を飛び出したがマルが、兵庫五国を巡る大冒険が今年4月から神戸新聞でスタートします。  こんにちはド・ローカルです。今回は4月から神戸新聞で始まる新連載「

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マル旋風 兵庫が熱い

 昨春、愛媛から1匹の3歳雄猫が兵庫に上陸しました。名前は「マル」。ハチワレです。身長55㌢。胸囲55㌢。ウエスト55㌢。足の大きさは5・5㌢。「5」づくしですが、体重だけは10㌔です。その体格からデブ猫ちゃんと呼ばれています。  こんにちはド・ローカルです。マルを誰よりも愛する兵庫県民です。昨年4~12月の8カ月間、兵庫五国を旅した全36話の物語「マルのはじまりの鐘」は読んでいただきましたか? 見逃し配信はこちらから。  4月14日にはこの兵庫編の絵本が発売され、4月下旬か

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2巡目の兵庫 マルの新作絵本発売へ

 こんちにはド・ローカルです。  みなさんは神戸新聞の毎週土曜日朝刊に連載していた創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」はご存じでしょうか? 私がこのプロジェクトのチームリーダーを務めさせてもらっています。  愛媛県から兵庫県に上陸したマルの旅は、2022年4月に始まりました。1巡目(2022年4月~23年1月)をつづった「マルのはじまり鐘」の絵本は昨年4月に発売され、累計発行部数は約1万冊、販売総数は7千冊を突破しました。そして今回、2巡目の兵庫の旅(2023年4月~24年1月)

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ディープ神戸

神戸について掘り下げた投稿をまとめています。あなたの知らないKOBEが見つかるかも

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放送中の連ドラでも存在感 神戸が誇る「廃虚の女王」

こんにちは、ぶらっくまです。突然ですが、皆さんは地上波テレビの連ドラ(連続ドラマ)を見ていますか。今秋のクールで、神戸が舞台のドラマが放送されているのをご存じでしょうか。ABCテレビ系/テレビ朝日系の「たとえあなたを忘れても」(10月22日スタート、日曜午後10時)です。 見慣れた光景が画面に映ると、何だかうれしくなりますよね。ドラマはまだ第3話が放送されたところなのですが、印象的なシーンで何度か使われている、一風変わった場所があります。神戸の街と海を見下ろす摩耶山の中腹に

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ここは異国⁉ 神戸を歩いて巡る世界の宗教施設

神戸といえば「港町」とともに「異国情緒」というイメージで語られることがよくあります。 その始まりは19世紀半ば、横浜、長崎、函館、新潟と並び、神戸が日本で最初の開港地に選ばれたことにあります。以来、異国から多くの人々が移り住みました。ただ、神戸が他の開港地と違った点として、広大な「雑居地」の存在が挙げられます。 区画を整然と分けた外国人専用の「居留地」の整備が神戸では遅れ、外国人と日本人が隣り合わせで暮らす「雑居地」が周辺に設けられました。異人館で知られる北野エリアや、中

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ブレイク間近? 湊川隧道

 隧道(ずいどう)。簡単に言えば「トンネル」です。私ことド・ローカルが住む神戸で誇れるレガシーの1つに、日本最古の河川トンネル「湊川隧道」があります。新聞の取材では何度も取り上げたことはあるのですが、この素晴らしさをnoteのフォロワーさんにも伝えたいと思い、今回のテーマにしました。  映画上映やコンサート、純米酒の貯蔵場所としても利用されているほか、昨今ではカレーやTシャツ、手ぬぐい、ノートなども登場。ブレイク間近の様相なんです。その活動を支えるのが地元住民らでつくる「湊川

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記者を魅了する二つのメロンパン

定期的に紙面に登場する話題があります。メロンパンです。ふっくらとしてサクサク、表面には網目が入って…ではないメロンパンが神戸にはあります。神戸市外出身の記者が必ずといっていいほど引かれます。そんな二つのメロンパンについて播州人3号が紹介します。 「メロンパン」であって「メロンパン」ではないところが話を複雑にしています。 街中の疑問に記者が挑む「まちある調査団」というコーナーで取り上げられていました。 メロンパンは〝通称〟神戸では… サンライズ 由緒正しき名 考案の老舗 

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中井久夫さんが教えてくれたこと

「心のケア」が広がるきっかけとなった1人の医師の足跡を、数回に分けてご紹介します(※神戸新聞で2023年1月に掲載した連載記事を一部再構成し、再録しています)。

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連載「中井久夫さんが教えてくれたこと」⑴⑵

重苦しい年明けとなりました。能登半島地震の被災地は、発生1週間を過ぎても被害の全容が見えず、道路の寸断や悪天候で救助が難航しています。食事や物資は不足し、避難所の衛生環境も悪化しています。 お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りし、ご遺族に心からお悔やみを申し上げます。被災された方々の安全と一刻も早い復旧を願うばかりです。 今回と同じ1月に起きた阪神・淡路大震災では、避難先などでの「災害関連死」が921人に上りました。「阪神・淡路大震災の反省、教訓は生かせているか」。1月

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連載「中井久夫さんが教えてくれたこと」⑶⑷

※神戸新聞で2023年1月に掲載した連載記事「中井久夫さんが教えてくれたこと」を一部再構成し、再録しています。 (3)地震発生支援者の存在に意味がある ▼一時は神戸を精神科医で飽和させるぐらいにしたいと思いました―「中井久夫集7 災害と日本人」(みすず書房) (4)こころのケアセンター被災者を置き去りにしない ▼この小さな研究所は、心的外傷を忘れようとする社会の自然的傾向に流されずに存続する―「中井久夫集9 日本社会における外傷性ストレス」(みすず書房)

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連載「中井久夫さんが教えてくれたこと」⑸⑹

※神戸新聞で2023年1月に掲載した連載記事「中井久夫さんが教えてくれたこと」を一部再構成し、再録しています。 (5)時代を超えて心の孤独に寄り添う社会へ ▼医師が治せる患者は少ない。しかし看護できない患者はいない―「看護のための精神医学」(医学書院) (6)エピローグ被災地に注いだ優しさと情熱 ▼私の研究の〝成功〟とは、一部が常識となり、忘れられることである。私はそうであることを願っている―「最終講義」(みすず書房)

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家裁調査官が行く

神戸新聞朝刊で2022年7月19日~8月1日、長期シリーズ「成人未満」の一部として掲載した全10回の連載「家裁調査官が行く」を、note用に再編集した記事(全4回)です。 シリーズ「成人未満」は、成人年齢が18歳に引き下げられた22年4月に改正施行された「少年法」を再考する意図で企画されました。

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家裁調査官が行く❹

※神戸新聞朝刊で2022年7月19日~8月1日、長期シリーズ「成人未満」の一部として掲載した全10回の連載「家裁調査官が行く」を、note用に再編集した記事の最終回(4回目)です。 シリーズ「成人未満」は、成人年齢が18歳に引き下げられた22年4月に改正施行された「少年法」を再考する意図で企画されました。           神戸新聞記者 那谷享平 希望…「変わりたい」偽りない気持ち(「家裁調査官が行く❸」から続く)  父親の女性関係に振り回され、同居する母親やきょうだいが

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家裁調査官が行く❸

※神戸新聞朝刊で2022年7月19日~8月1日、長期シリーズ「成人未満」の一部として掲載した全10回の連載「家裁調査官が行く」を、note用に再編集した記事の3回目です。 シリーズ「成人未満」は、成人年齢が18歳に引き下げられた22年4月に改正施行された「少年法」を再考する意図で企画されました。           神戸新聞記者 那谷享平 成長…初めて被害者のことを考えた 息抜きのつもりだった。働いて買った車。深夜のドライブは気分が良いはずだと思った。同乗する後輩の友達は年

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家裁調査官が行く❷

※神戸新聞朝刊で2022年7月19日~8月1日、長期シリーズ「成人未満」の一部として掲載した全10回の連載「家裁調査官が行く」を、note用に再編集した記事の2回目です。 シリーズ「成人未満」は、成人年齢が18歳に引き下げられた22年4月に改正施行された「少年法」を再考する意図で企画されました。           神戸新聞記者 那谷享平 虐待…「つらい」と口に出さなくても 貧困、親のアルコール依存、いじめ、性的搾取…。今このときも、つらい日常にいる子どもたちがいる。  非

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家裁調査官が行く❶

はじめに 今回紹介するのは、神戸新聞朝刊で2022年7月19日~8月1日、長期シリーズ「成人未満」の一部として掲載した全10回の連載「家裁調査官が行く」を、note用に再編集した記事の1回目です。 シリーズ「成人未満」は、成人年齢が18歳に引き下げられた22年4月に改正施行された「少年法」を再考する意図で企画されました。 そして22年10月、神戸新聞記者による同シリーズの取材過程で、1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の全記録が廃棄されていたことが判明しました。この事件

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ジェンダーレンズでのぞいてみたら

コウノトリの野生復帰や温泉地で知られる兵庫県豊岡市。中山間地域のイメージそのままに、少子高齢化と向き合う人口約7万5千人の地方都市に近年、全国の自治体や議会からの視察が相次いでいる。 ペースは、実に5日に1回。お目当ては、豊岡市役所が2021年に設置した「ジェンダーギャップ対策室」だ。性別による格差解消への取り組みは市が先導して18年から始まり、今では内閣府の女性活躍フォーラムなどさまざまな場で先進事例として取り上げられる。目に見える成果は、まだ出ていないのに、だ。 ジェンダー(性差)平等の視点を持ちながら物事を見ることを「ジェンダーレンズ」という。地域全体を巻き込んだこの取り組みで、市民は何が見え始めているのか。ジェンダーレンズでのぞいてみた。

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ジェンダーレンズでのぞいてみたら④~インタビュー+番外~

※神戸新聞で2023年3月8~17日に掲載された連載(全8回)を加筆・再編集し、4回に分けてお届けする記事の4回目です。                       神戸新聞記者  石川 翠 豊岡市・地域啓発推進アドバイザー 国立女性教育会館理事長 萩原なつ子氏に聞く ジェンダーギャップ(男女格差)の解消に向け、2018年から取り組みを始めた兵庫県豊岡市。地域コミュニティーや家庭にも賛同の輪を広げようとしている。同市の「地域啓発推進アドバイザー」を務める独立行政法人・国立

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ジェンダーレンズでのぞいてみたら③

※神戸新聞で2023年3月8~17日に掲載された連載(全8回)を加筆・再編集し、4回に分けてお届けする記事の3回目です。                       神戸新聞記者  石川 翠 〈役所㊤〉女性職員は窓口中心? 男女で偏らない人事配置へ 出来上がった二つの円グラフに、兵庫県豊岡市の職員、古橋智子さん(47)は驚いた。2分割と7分割にされたグラフが、入庁からの職務歴を示していたからだ。  2019年に市役所内で5回にわたって開かれた「中堅女性リーダーシップ研修」

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ジェンダーレンズでのぞいてみたら②

※神戸新聞で2023年3月8~17日に掲載された連載(全8回)を加筆・再編集し、4回に分けてお届けする記事の2回目です。                       神戸新聞記者  石川 翠 〈地方企業㊤〉女性はサポート業務? 人事評価制度見直し 「請確認(確認してください)」。細いワイヤを巻き上げる機械が並ぶ作業場で、陳小明さん(46)の声が響く。ばねを製造する東豊精工(兵庫県豊岡市)の中国・上海工場で、品質検査やクレーム対応などを担う課長級の「主幹」だ。  広東省の深

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ジェンダーレンズでのぞいてみたら①

 コウノトリの野生復帰や温泉地で知られる兵庫県豊岡市。中山間地域のイメージそのままに、少子高齢化と向き合う人口約7万5千人の地方都市に近年、全国の自治体や議会からの視察が相次いでいる。  ペースは、実に5日に1回。お目当ては、豊岡市役所が2021年に設置した「ジェンダーギャップ対策室」だ。性別による格差解消への取り組みは市が先導して18年から始まり、今では内閣府の女性活躍フォーラムなどさまざまな場で先進事例として取り上げられる。目に見える成果は、まだ出ていないのに、だ。  

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