世界遺産・国宝「姫路城」の「平成の大修理」は、2009年度に測量がスタートし、2015年3月に完了しました。工事用の素屋根が外れた直後に現れた大天守の姿は、愛称の「白鷺(しらさぎ)城」を超えて「白すぎ城」と呼ばれるほど、真っ白でした。
そんな姫路城を眺める絶好のスポット「姫路城十景」をご存じですか?大天守の東西南北に点在し、その正面、横顔、後ろ姿をもれなく楽しむことができます。姫路市が1994年、世界遺産登録を記念して市民から公募し、選定しました。
今回の「うっとこ兵庫」では、神戸新聞姫路支社(現・姫路本社)に勤務していた記者きんぎょばちが、「平成の大修理」完了直前の2015年1月に取り組んだ連載企画「平成の白鷺を追って 姫路城十景」から、あらためてその10カ所を紹介します。写真はいずれも現・映像写真部の大森武デスクが担当しました。
※記事の最後に撮影ポイント10カ所を示す地図があります
一、男山(姫路市山野井町)。夜明け前、大天守の「白」に思いが溶け合います。
二、増位山(姫路市白国、砥堀)。大天守の後ろ姿が朝もやのベールに包まれていました。
三、手柄山(姫路市西延末など)。大天守と新幹線が競演する名スポットです。
四、大手前通り(姫路市駅前町など)。JR姫路駅から城まで、歴史を刻む一本道。
五、城見台公園(姫路市本町)。市立動物園のキリンも大天守を見上げているのでしょうか。
六、市立美術館(姫路市本町)。大天守の「白」とレンガの「赤」の対比が際立ちます。
七、シロトピア記念公園(姫路市本町)。鏡に映る、もう1つの姫路城。
八、景福寺公園(姫路市景福寺前)。夕日に染まる、大天守の横顔。
九、三の丸広場(姫路市本町)。星空が大天守を照らします。
(写真は、8秒間露光で撮影した1598枚を比較明合成)
十、名古山(姫路市名古山町)。姫路城の横顔には、黄金色の朝日がよく似合う。
10カ所から眺めた姫路城、いかがでしたか?ちなみに、記者きんぎょばちはJR姫路駅から北へ歩いて「みゆき通り商店街」を抜けた先、「本町商店街」のアーケードの向こうに顔をのぞかせる姫路城が好きでした。
ウェブサイト「神戸新聞NEXT」には姫路城の話題もたくさん。姫路城の目覚め、大天守の窓を開け放つ「土戸開け」の動画はこちらからどうぞ。
「平成の大修理」の完了から6年半。「白すぎ城」と呼ばれた大天守は「やや黒ずんできた」と言われることもありますが、今も姫路の町に堂々とたたずんでいます。
最後に「十景」の撮影ポイントを紹介します。地図上の番号は①男山②景福寺公園③三の丸広場④手柄山⑤名古山⑥増位山⑦市立美術館⑧城見台公園⑨シロトピア記念公園⑩大手前通り…です。
(この記事にある写真は全て、映像写真部の大森武デスクが担当しました)
<記者きんぎょばち>入社14年目。姫路には2012年3月から2015年4月まで勤務。着任時には素屋根に覆われていた大天守が、離任の直前でグランドオープンし、得した気分でした。
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