昭和は遠くなりにけり?
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昭和は遠くなりにけり?

神戸新聞公式「うっとこ兵庫」

史上最も長く使われた元号が「昭和」です。昭和64年で平成に改元されました。明治、大正、昭和、平成、令和と元号別の人口でも昭和生まれが最多です。どこか懐かしい昭和を扱った記事を、播州人3号が紙面に追いました。

人口の7割が昭和生まれですが、平成、令和と新しい元号が登場し、「昔の」「古くさい」のイメージも強まっています。
「昭和な」という表現が使われだしたのも身近でなくなってきたためでしょうか。

献血 昭和世代にお願い
兵庫県内ワースト 長田の拠点PR
中高年多い地域性 前面に

 新型コロナウイルスの感染拡大でイベント会場などでの集団献血が減り、輸血用の血液不足が懸念される中、異例のアピールに努める献血ルームがある。日本赤十字社が運営する「兵庫県赤十字血液センター」管内の献血ルーム(全7カ所)のうち、最も献血者の少ない「新長田鉄人前献血ルーム」(神戸市長田区)。献血推進といえば「はたちの献血」など、若年層に訴えるのが一般的だが、「昭和世代」に照準を合わせ、協力者の増加を目指す。
 「兵庫県内で一番ご協力が少ない長田の街の献血ルーム」。JR新長田駅前、「アスタプラザファースト」地下1階にある同ルームのガラス窓に掲げられたメッセージだ。人通りの少ない場所で、2010年1月の開設から11年たっても認知度が低いままだという。
 統計のある19年度は、休みを除いた1稼働日当たりの献血者数が27人で、県内7施設で最低。同ルームを除く6施設の平均59・1人の半分以下だった。
 特徴的なのは、若年層の少なさだ。10~30代の割合が県全体の34・9%に対し、同ルームは22・8%。高校生を含む学生の比率も、県が8・3%に対し、同ルームは4・1%と低い。
 一方で60代の割合は16・8%と高く、県平均11・3%の約1・5倍に上る。こうした状況から同ルームは、若年層より中高年に訴える方が地域性に合っていると判断。ルームのガラス窓には「昭和なあなたにお願いです」とのメッセージも掲げ、ひときわ目を引く。
 ただ65~69歳の人が献血する場合は、60~64歳の間に献血をした経験がある人に限るとの条件がある。街頭での呼び掛けでは、献血の意思はあっても、こうした条件に合わなかったり、年齢上限の69歳を超えたりした高齢者も多いという。
 このため同ルームでは、過去に採血した40~60代の協力者にも「昭和世代」への協力を呼び掛けるはがきを送付。はがきを持参した献血者には、箱ティッシュ5個を贈る。
 同ルームは「自虐的だけど、助けてやろうと思ってくれる方を1人でも増やすことが、輸血用血液の安定確保につながると信じて励みたい」と話す。

2021年3月1日夕刊より

メッセージだらけのPRもある意味「昭和な」手法ですが、それが昭和世代に刺されるのなら戦略としては成功です。

「昭和」にレトロを加えると、懐かしさが漂います。

昭和にタイムスリップ
展示や屋台に親子歓声
但馬三江駅イベント

 昭和レトロをテーマにしたイベント「昭和な2ページ」がこのほど、北近畿タンゴ鉄道の但馬三江駅(豊岡市日撫)周辺であった。往来する列車には出石焼の風鈴を飾るなど夏を演出。県内外から親子連れらが訪れ、懐かしい昭和期のゲームなどを楽しんだ。
 地域の親子らに、昔の環境の中で遊んでもらおうと、会社員らがが中心となった「バスケット市実行委員会」が企画した。初回は今年5月にあり、今回2回目を迎えた。
 会場には、市内外から計8団体が出店。駄菓子やレトロな食器の販売があったほか、射的やスーパーボールすくいなど縁日になじみの深い屋台が並んだ。風鈴作りコーナーで自作の風鈴を作った女児(4)は、「かわいいのができた。家で飾るのが楽しみ」。
 豊岡市中陰の青空写真館は、「蛇腹カメラ」と呼ばれるインスタントカメラを使って、記念撮影のコーナーを設置。訪れる家族連れらに、カメラの仕組みなどを詳しく説明しながら、夏の一コマをとらえていた。
 家族で帰省中の女性(13)は「フィルム写真は初めてだけどきれいに撮れていてうれしい」と笑顔だった。

2013年8月23日付朝刊より

「昭和レトロ」は200回以上、紙面に使われていました。
記事中にある通り、フィルムカメラも昭和を代表するものの一つです。

電車の塗装が変わるだけで、あの頃にタイムスリップした気分になるので不思議ですね。

ツートンカラー復刻車両が登場
山陽電鉄 姫路駅で式典

 山陽電鉄(神戸市長田区)は、今も根強い人気を誇る昭和期のツートンカラー車両を復刻し、6日から運用する。姫路市南町の山陽姫路駅で5日、記念式典があり、ファンら140人が詰めかけた。
 ツートンカラーは1948~88年、標準色に採用されていたが、塗装作業の効率化のため、現行のクリーム色に変更された。同社は現在、旧型の3000系車両の更新を進めており、2021年春に更新を控える3030号(4両編成)を復刻車両とし引退までの間、走行させる。
 この日の式典ではカメラを持った「撮り鉄」が存分に写真に収めた後、レトロな車両に乗り込み、東二見駅(明石市)までの走行を楽しんだ。車両と一緒に記念撮影をしていた播磨町の会社員(32)は「昭和っぽい塗装だが、きれいで迫力がある」と見とれていた。

2019年7月6日付朝刊より

「昭和」というキーワードで、ぱっと思い浮かべるのはこちらの遊園地です。

昭和レトロに華やぎ
神戸・王子動物園

 一年で最も遊園地が華やぐ季節が巡ってきた。晴天の下、サクラに囲まれて彩りが増していく。「遊びにおいで」。昭和の懐かしさ漂う乗り物たちが誘っているかのようだ。
 約480本のソメイヨシノが植わる神戸市立王子動物園(同市灘区)。園内のレトロな遊具はこの時期、花見にも一役買う。観覧車から花を見下ろすも良し、サイクルモノレールで木々の下をくぐるも良し。ちょうど1日、満開を迎えた。
 一方、市が昨年12月に示した王子公園再整備の方針素案で遊園地は廃止の対象に。愛着を持つ市民からは、見直しを求める声も聞かれ、今後の行方に注目が集まる。

2022年4月2日付朝刊より

遊具の音や子ども達の歓声でにぎやかなはずですが、落ち着ける場所です。

昭和趣味を「古くて新しい」というとらえ方もあります。
若者にとっては新鮮かもしれません。

昭和、ちょっと平成レトロ
時代の色 若者の心つかむ

 古くて新しい―。元号が令和に変わって4年目。平成、そして昭和はますます遠くなるけれど、時代の色を残すモノや場所が今、若者を中心に注目を集めている。街中にある「レトロ」にレンズを向けた。
 カラフルで個性的なデザインのカセットテープが並ぶ。加西市のレコード店「Tobira Records(トビラレコーズ)」には世界のアーティストの作品があり、若い世代が全国から訪れる。「皆さん、テープ全体を作品として見ています」と店主(36)。人気の背景を「不便さも楽しんでいるのでは」とみる。
 神戸市中央区の「モトマチ喫茶」の店内は薄暗く照らされ、まるでタイムスリップしたかのよう。開店から13年、客足は絶えない。経営者の女性(42)は言った。「昭和の薫りは日本人好みなのでしょう」
 ライフスタイルの変化などで衰退傾向の商店街も、当時の面影を生かし活性化を図る。高砂市の高砂銀座商店街もその一つだ。
 「人の営みや歴史が見えるのが魅力」と休日には写真愛好家らが集まる。同商店街は定期的にイベントを開いており、「人の心が和む空間にしたい」と運営メンバー(36)。レトロさを地域資源と捉え、未来を見据える。

2022年5月26日付朝刊より

「カセットテープ」も昭和を感じさせるグッズです。
テープからテープに複製することを「ダビング」と言い、大切なテープは、ツメのような部分を折って間違って録音することを防ぎました。

先日訪れた家電店でカセットテープのコーナーを見つけました。
昭和60年ごろに英国の男性デュオが登場するCMを流していたメーカーでした。
使い慣れた人にずっと支持されていたり、若者たちを新たなユーザーとして獲得したりしているのでしょう。

1面コラム「正平調」でも昭和を前面に出した回が見つかりました。

 「神戸じゃ渚(なぎさ)と名乗ったの」。小林旭さんの大ヒット曲「昔の名前で出ています」にかけた見出しを、昨日の朝刊社会面で見つけた◆「昔の姿で出ています」。プロ野球セ・リーグ各球団の復刻版ユニホーム着用を伝えるものだ。縦じまから黒っぽいユニホームに着替えた阪神は、往年のダイナマイト打線を思わせる猛打で連日、ファンを沸かせている◆復刻といえば、ドラマに映画に昭和の作品が盛んにリメークされている。テレビCMでは俳優の舘(たち)ひろしさんが「俺(おい)らはドラマー」と歌う。マイトガイ(旋風児)と呼ばれる小林さんの名曲「ダイナマイトが百五十屯(トン)」が、甲子園球場で流れる日も近いかもしれない◆その甲子園では、高校野球のアルプススタンドに昭和色満載の応援歌が響く。テレビ中継を見ながら、懐かしいメロディーをつい口ずさんでしまう。「ゴーゴー トリトン」「私ピンクのサウスポー」「ウララ ウララ ウラウラよ」◆71歳の小林さんは今春発売の新曲で「遠き昭和の灯(あか)りが恋し」と歌う。とはいえ、平成も22年を数えるというのに「昭和は遠くになりにけり」とは思えない状況が広がるのは、平成の時代が物足りないからか◆今更、昭和も平成もないだろうと言われればそうなのだが、やはり今の時代をたっぷり味わい記憶に残るようにしたい。そろそろ平成のマイトガイが登場してもいいころだ。あっ、また昭和風になってしまった。

2010年8月19日付朝刊より

最後の文章もだいぶ昭和な締め方ですね。

<播州人3号>
1997年入社。80年代歌謡曲を紹介するテレビ番組が地元の放送局で始まりました。同世代のおじさん2人の選曲に「鋭い」とか「そうそう」などと納得しながら見ています。ほとんどが中学生の頃に聞いた曲ですが、歌詞が自然に出てきます。幅広い世代が口ずさめる。昭和歌謡曲の魅力の一つではないでしょうか。

#昭和 #レトロ #山陽電車 #王子動物園 #カセットテープ #歌謡曲

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また見てください。神戸のハナミズキです(2020)
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