
兵庫のスイーツランキングを振り返る
ファッション、ウェディング、夜景-。
神戸の街から連想するものはたくさんありますが、これからの季節に楽しみなのはスイーツではないでしょうか?神戸をはじめ、兵庫県内にはお菓子メーカーがたくさん!
信用調査会社の「帝国データバンク」が、売り上げランキングを約10年にわたってまとめています。お菓子大好きヨーヨーマミーが、ランキングの変遷をご紹介します。
第1回調査、1位はユーハイム

兵庫県内にある菓子メーカーの売上高合計(2010年度)は2079億円となり、都道府県別で第5位にランクされることが、帝国データバンク神戸支店の調査結果で分かった。全国では大手菓子メーカーが上位を占めるが、「神戸スイーツ」で知られる兵庫県は洋菓子の有名ブランドが上位に並ぶ。
調査対象は和菓子、洋菓子などの製造業者で、県内に本拠を置き、帝国データバンクのデータベースにある売上高1億円以上の95社。同社が菓子メーカーの実態を調べたのは初めて。
兵庫の全国シェアは5・5%。森永製菓や江崎グリコなど大手菓子メーカーがある東京都、大阪府などに続く。
県内のトップはユーハイム(神戸市中央区)で全国では14位。10位以内ではモロゾフ(同市東灘区)やアッシュ・セー・クレアシオン(西宮市)、エーデルワイス(神戸市中央区)など。
一方、和菓子では播磨屋本店(朝来市)が11位、御座候(姫路市)が12位などと健闘している。
なお、損益の判明した53社の7割が黒字で、同支店は「洋風文化が栄えた歴史に裏打ちされ、高い付加価値を生み出している」としている。
第1回目の調査となった2010年度の売上高1位はユーハイムでした。
ユーハイムは、日本でバウムクーヘンを広めた菓子職人カール・ユーハイムが始めたメーカーで、2022年、日本出店100周年を迎えました。
2位はチョコレートやプリンが人気のモロゾフ。同社は日本で初めてバレンタインデーにチョコレートを贈るスタイルを提案したとされています。2021年に創業90周年を迎えるなど、こちらも老舗ですね。
3位は「アンリ・シャルパンティエ」で知られるアッシュ・セー・クレアシオン(現社名:シュゼット)でした。看板商品のフィナンシェは年間販売個数が7年連続で世界一と、ギネス記録を更新中です。
第6回調査までトップ3の顔ぶれ変わらず
第3回調査(2012年度)では、シュゼットが決算期の変更に伴い順位を落としたものの、このトップ3の並びは第6回調査(2015年度)まで続きました。



ついに時代が動く!モロゾフが1位に!

~中略~
個別企業の売上高では、前回まで首位だったユーハイムが約5%減収の290億円で2位に順位を下げ、1・5%増収となったモロゾフが首位に。ほかのトップ10の顔ぶれに大きな変化はなかった。
業界では18年秋に、人気洋菓子店を展開していたモンブラン(神戸市西区)が倒産しており、18年度も厳しい経営環境が続いているとみられる。
帝国データバンク神戸支店は「コンビニスイーツの台頭などで競争は激化しており、訪日外国人客需要の取り込みやインターネット戦略など、新たな取り組みも必要だろう」としている。

第8回調査(2017年度)で、長年2位だったモロゾフが、ユーハイムを抜いてついに1位に!
さらに第7回調査(2016年度)からは「アンテノール」で有名なエーデルワイスがシュゼットを抜いてトップ3に躍り出ています。
ここで何か潮目が変わったのかも知れませんね。
中堅どころも熾烈な戦い

トップ3の順位争いの陰で、実は6位以下の企業もしのぎを削っていました。

当初10位だったゴンチャロフ製菓は年々、着実に順位を上げ6位に浮上。
「赤」「白」でおなじみの御座候も、第5回調査(2014年度)で初めてトップ10入りを果たすと、第9回調査(2018年度)には7位まで順位を上げました。
洋菓子も和菓子も豊富につくられている兵庫県。
みなさんのお気に入りのメーカーはランクインしていましたか?
〈ヨーヨーマミー〉
2009年入社。田舎で生まれ育ったので、幼少期はクリスマスも誕生日もケーキは「不二家」一択だった。好きなケーキはベイクドチーズ、レアチーズ、ザッハトルテ、アップルパイ。そう、生クリームがちょっぴり苦手。
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