読み終えた新聞、こんな活用法はいかがでしょう
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読み終えた新聞、こんな活用法はいかがでしょう

 読み終えた新聞の扱いが話題になることがあります。「重たい」「場所をとる」など、毎日作り、届ける側にとって、ちょっとつらい声が届くことも。うまく活用する術はないかと、播州人3号が紙面に掲載されたアイデアを探しました。

新聞1部はそれほど重くありませんが、まとめるとそれなりの重さになります。

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たまった新聞を活用するのに、こんな方法を見つけました。
まずは神戸新聞の電話投稿コーナー「イイミミ」から。

▼サッシの溝に古新聞

 窓の結露は、わが家もマンションなので、すごいです。ぞうきんでふくぐらいでしたが、今季はいい方法を見つけました。サッシ窓の溝に古新聞を折って立てるんです。溝幅に合わせて薄く折り、高さは5センチ幅ぐらいにして溝に差し込み、ガラスに立てかけるようにしておきます。朝は、スポンジ(食器洗い用で十分)を下に置き、上からゴムベラやワイパー状のもので水滴をかき取って吸い取らせ、あとは、寒いけど窓を開けて換気。スポンジは結露する各窓ごとに置いとくと便利ですよ。毎日水滴をかき取るので、窓ふき代わりにもなります。窓枠のカビは、台所漂白剤を霧吹きで吹き、乾かないよう布などをかぶせ、しばらく置いて、ぞうきんで水ぶきします。
                     (神戸・東灘、主婦、64)

窓ガラスの結露対策に使うアイデアです。
窓枠のカビ防止にも役立ちそうです。

新聞紙の活用は、紙面でもたびたび取り上げられていました。
ざっと書き出すと、こんなにもありました。

・魚をさばく際や揚げ物をする際に、まな板や台所の床に敷く(飛び散るうろこや油をまとめて処分できる)
・細長い筒状にして押し入れの隙間に入れる(押し入れ内の除湿ができる)
・窓ふきに使う(インク成分につや出しの効果があるとされる)
・洗濯物を室内干しする際、一度丸めて広げた新聞紙を床に敷く(乾きが早まるとされる)
・薪代わりに使う(水にふやかした後、圧縮すれば長時間燃える)

このほか野菜を保存する際や、濡れた靴の乾燥などにも活用できます。古本の臭いを取る方法も紹介されていました。

紙が貴重な時代には、こんな使い方もされていたんですね。
再び「イイミミ」からです。

▼今も「神様と同じ」

 「こだま」欄に、新聞の折り込み広告の裏白チラシをメモ用紙に活用していると載っていました。物資の少なかった子どものころ、母から「紙は神(かみ)様と同じ。粗末にすると罰が当たる」としつけられました。習字の稽古には古新聞を使い、清書は半紙3枚と決めていました。
                     (神戸・中央、主婦、81)

活字の印刷された紙の上に、さらに文字を重ねるとは。
「紙に神宿る」。こちらの背筋も伸びます。

イイミミのほかの投稿はこちらからご覧になれます。

▢ ■ ▢ ■ ▢ ■ ▢

姫路でデスクをしていたころのことです。大分県に住む高齢の女性から電話を受けました。

親族から届いた荷物に敷かれた新聞に、懐かしい秋祭りのことが載っていた、と声が弾んでいました。話をうかがうと、姫路市出身の方でした。

懐かしいふるさとのことも思い出させてくれる新聞です。
こんな使い方はいかがですか。

朝来 新聞紙再利用しバッグ
本紙販売店の所長らを講師に
枚田小 6年生43人と保護者挑戦

エコバッグ

 新聞紙を再利用した「しまんと新聞バッグ」の作り方講座が15日、朝来市和田山町和田山の枚田小学校で開かれた。神戸新聞販売店の所長らが講師を務め、6年生43人と保護者がカラーの紙面を生かしたバッグ作りに挑戦した。
 しまんと新聞バッグは2003年、高知県の四万十川流域の住民が考案した。環境保護などに取り組むNPO法人リバー(同県四万十町)が普及に努め、07年には米国や英国でも販売。作り方を指導するインストラクターの養成にも取り組み、缶ビールのパック用やワイン用といった多様な作り方が登場するなど広がりを見せている。
 この日の講師は神戸新聞広谷大屋専売所(養父市上野)の長島敏行所長(50)。「強度もあるのでエコバッグにもなる。身近な新聞紙から環境を考えてみて」と呼び掛けた。
 材料は新聞紙とでんぷんのり。広げた新聞紙を折ってのりで貼り、持ち手には筒状に巻いた新聞紙を活用する。子どもたちは所長らのアドバイスを受けながら、カラーの紙面が映えるように工夫し、A4サイズのバッグを完成させた。
 夢中で取り組んでいた児童は「作業は細かくて難しいけど、楽しい」。母親は「汚れを気にしなくていいし、文房具など軽い物を入れられそう。整理整頓につなげてもらえたら」と話していた。

 (2019年11月16日付朝刊より)

完成品の写真を見れば、もはや芸術品ですね。
写真や見出し部分の使い方にもセンスが光ります。

実際に作品づくりに新聞を使うアーティストもいます。

アーティスト「新聞女」
西沢みゆきさん
人と違う方法で表現
世界各地で反響呼び

前川新聞

 残念ながら、新聞で大切なのは記事の内容ではないらしい。使われる色だという。「色使いで雰囲気はがらりと変わりますから」とほほ笑む。
 「新春特別プラン かにかに列車でGO!」「頻尿でお悩みの方へ」。全身に新聞をまとった姿は文字のおかしさとは裏腹に、どこか気品すら漂わせる。
 現代アートの気鋭「新聞女」。誕生は2001年。福井県の今立現代美術紙展で、マネキン10体に古新聞で作ったドレスを即興で着せたところ最高賞を受賞した。人前で話すのが苦手だったこともあり、受賞スピーチで自ら新聞ドレスを着るパフォーマンスを見せた。これが大好評。「本当の私を人と違う方法で表現したかった」
 西宮市出身。幼い頃から周囲に「変わっているね」と言われてきた。空想が好きで、着る服や遊ぶおもちゃは、すべて自分の手作り。付いたあだ名は「宇宙人」。「自分と似た人は、どこにも見つけられなかった」。いつしか本当の自分を隠し、〝優等生〟を演じるようになっていた。
 そんな時、西宮で活動していた世界的美術家、嶋本昭三さんと出会った。「誰もやらないことをやれ」「お前は天才だ。教えられた通りにするな」。常識にとらわれない指導に、「変わっていてもいいんだ、と初めて肯定された気がした」。
 「新聞女」はベネチアやパリなどでも反響を呼び、今や世界を駆け巡る。各地でワークショップを開き、子どもたちに呼び掛ける。
 「もっと自由に表現していいよ。もっと自分を楽しんで」。大阪市大正区在住。

 (2016年2月7日付朝刊より)

作品制作となると、ちょっとハードルが高いですか。

知っておくと、役立ちそうな活用法も紹介しておきましょう。
自宅の決まった場所に、それなりの量がいつもある新聞紙が役立ちそうです。

日用品で防災グッズを作る連載の1回です。

<日用品でサバイバル>(3)
新聞紙スリッパ
足に合わせてサイズ調節可

 家の中に散乱した食器やガラスの破片、冷たい体育館の床―。阪神・淡路大震災で、小学生だった記者も直面した場面だ。すぐに履物が用意できればよいが、なくても「新聞があれば、スリッパができる」と西宮市の防災士、中野しづ子さん(71)は話す。
 中野さんも当時、自宅で食器棚が倒れ、家の中で子どもたちに靴を履かせて歩かせたという。ただ、土足禁止の避難所もある。冬は足元が冷える。有効なのが新聞紙のスリッパだ。
 サイズを調節して作れるのが特長で、子ども用もできる。裏や中敷きに段ボールなどを当てると強度を高められ、履いた後に全体をラップなどで巻けば、保温効果があり、冷たさも和らぐ。

  (2020年3月17日付朝刊より)

具体的な作り方をこちらです。

材料
・新聞紙 …見開き1ぺージ分
・ガムテープ

スリッパ❶

作り方広げた新聞紙の上に足を置き、かかとに当てる部分を折って分厚くする

スリッパ❷

作り方❷足のサイズに合わせて、左右から甲を覆うように折る

スリッパ❸

作り方❸新聞の余った部分を折り込んで靴のようにし、足の裏にガムテープを貼って補強すれば完成

足をけがすれば、避難行動にも影響します。
「新聞紙スリッパ」は手順さえ覚えておけば、手軽に作れそうです。

今回は取り上げませんでしたが、親子遊びの記事にも新聞紙は数多く登場していました。

どうか邪魔もの扱いせず、暮らしの場面に応じて役立ててください。
その際、手にした新聞の内容にも注目ください。
読み飛ばした記事に出会えるかもしれません。

<播州人3号>
1997年入社。「土日は必ずコンビニで新聞を買う」という方と先日話す機会がありました。「ありがたいことです」と理由を尋ねると、「ペットシートの代わりに役立つので」。「それが目的?」とびっくりしましたが、「もちろん紙面を隅々まで読んでからです」と説明され、ほっとしました。

#新聞 #再利用 #エコバッグ #新聞女 #災害 #スリッパ  



うれしいです。姫路・網干の秋祭りの様子です(2019)
兵庫県の地方紙「神戸新聞」です。過去記事の中から、記者らがテーマごとに独自の視点で選び、背景や取材の裏話などとともに紹介します。ゆかりの有名人の逸話や、ほっこりする地域の話題など兵庫の魅力を、毎週水曜正午と土曜午後6時に投稿します。「おもろい」と思われた方、ぜひフォローください