記者が見た、「飛び出し坊や」3選
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記者が見た、「飛び出し坊や」3選

こんにちは、記者きんぎょばちです。

警察庁の集計によると、2020年の全国の交通事故死者数は、前年より376人少ない2839人でした。統計がある1948年以降最少で、2千人台は初めて。コロナ禍で交通量が減ったことなどが影響したとみられています。とはいえ、悲惨な交通事故は後を絶ちません。行政だけでなく、町の人たちもあの手この手でドライバーたちに注意を呼び掛けています。まずはこちらをご覧ください。

美人看板

 「この町は美人が多い スピード落とせ」
 運転中、洲本市本町の市道曲がり角に突然現れた看板を見て思わずブレーキを踏んだ。「え、私?」。
 掲げたのは近くの鮮魚店先代社長の男性。「面白い看板で見た人を笑顔にしたい」と標語を考えたという。「男性は美人をじっくり見るため、女性は何だか呼ばれたような気がして、ブレーキを踏むかもしれないでしょ」
 なるほど、私もそうしました。「でも急ブレーキは危ないで」と先代社長。はい、安全運転を心掛けます。(2011年10月5日付朝刊『まちをあるけば』より)

スピード、落としたくなりましたか? 通学路などでは、「児童が飛び出してくるかもしれませんよ」とドライバーに注意喚起する「飛び出し坊や」もよく見かけますよね。今回は、神戸新聞の記者を町を歩いて見つけた不思議なもの、面白いものを紹介するコーナー「まちをあるけば」から、「おっ」と目を引く個性的な「飛び出し坊や」3人を紹介します。

(1)飛び出し老人

飛び出し老人

 神戸市西区伊川谷町小寺の道端にある看板。元気よく道路に飛び出そうとしているのは…おじいちゃん? 「飛び出し坊や」はよく見るけど、おじいちゃんが飛び出すのは珍しい。
 設置した女性によると、前に置いていたのが古くなり取り換えようとした際、知り合いに「変わった看板を扱う問屋がある」と教えられたという。ドライバーの目を引き、注意を呼びかけられると思い、おじいちゃんとおばあちゃんの2種類を設置した。
 高齢者社会を迎えている日本。お年寄りも元気いっぱいに、外に飛び出してもらいたいですが、事故には気をつけてくださいね。(2007年7月18日付朝刊『まちをあるけば』より)

この記事が掲載されてから14年。さらに高齢化が進む今、「飛び出しじいさん」「飛び出しばあさん」の看板はさらに増えているかもしれません。

(2)飛び出し中年

飛び出し中年

 道路脇で子どもの交通安全を見守る「飛び出し坊や」。でも、加古川市別府町内にあるのものは思わず笑っちゃう。なんと、坊やならぬ「中年のおじさん」なのだ。
 地元小学校PTAが8年前に作った「ワタル君」で、当時の校長ら教員7人の顔を印刷し、校区内に51体が設置された。当時の児童らはどの先生がどこにいるのかと探し回ったとか。
 異色の看板は今もドライバーに効果てきめん。「面白い試みなので受け継ぎたい」とPTA会長。先生たちの顔は当時のままで、懐かしむ卒業生もいるけれど、今の先生たちが街角に立つ日も近いかも。(2007年7月3日付朝刊『まちをあるけば』より)

ちょっとリアルで怖いですが、目を引くことは間違いないでしょう。

(3)リアル飛び出し坊や

リアル飛び出し坊や

 「危ない!」。今にも飛び出して来そうな子どもに気付き、ブレーキを踏んだ。あれ、動かない。これって人形?
 川西市下財町の住宅が密集する狭い路地。自動車整備士の男性が3年前、注意喚起にと自宅前に置いた。「やるなら面白くしたいじゃないですか」と笑う。
 名前はリチャード。時期によって服装を変える。サンタクロースや阪神タイガースのユニホームなど10種類以上もあるおしゃれさんだ。
 雨にも負けず、風にも負けず、スピードを出す車を路地でじっと見守るリチャード。今度はどんな姿になっているのか。また会いに行こう。(2008年8月20日付朝刊『まちをあるけば』より)

さらにリアルになりました。衣替えシーズンは車を降りて、歩いて眺めたいですね。

いずれの看板、飛び出し坊やも掲載から9年以上経過しているため、今はもう現場にないかもしれません。でもきっと、交通安全を願う地元の人たちの思いは変わらずそこにあることでしょう。

<記者きんぎょばち>入社14年目。これまでに神戸、淡路、姫路、丹波で勤務。最近サボテン(マミラリアきんてまり)を育て始めました。水やりは20日に1度。日々、じっと見つめています。

#まとめ #飛び出し坊や #交通安全 #看板

ありがとうございます。川西市の栗の収穫です(2021)
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