あなたはどんな思い出を?われらの学校給食
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あなたはどんな思い出を?われらの学校給食

給食の話題は大人になってからでも不思議と盛り上がります。世代や住んでいた場所がちょっと違うだけで、思い出の中身がかなり異なります。それだけに懐かしの経験を確かめ合ったり、各地のローカルメニューに驚いたりすることがあります。紙面でもたびたび取り上げられる学校給食について播州人3号が紹介します。

大人になり昨日食べたものすら忘れることが多いのに、子どものころの記憶はなぜか鮮明です。給食の話題になると、だれもがそれなりのエピソードを持っています。

思い出の味をもう一度味わってみたい。そんな願望があるのでしょうか。
宝塚市は全国の自治体に先駆けて給食レシピを投稿サイトに公開しました。

宝塚市、「クックパッド」にレシピ投稿
おいしい給食 アクセス11万回
自治体で全国初「家庭での食育に活用を」

 日本最大のインターネット料理レシピサイト「クックパッド」で、宝塚市の学校給食レシピがアクセス数を伸ばしている。同サイトでの学校給食の公開は全国の自治体で初めてといい、アクセス数は11万回を突破。同市は自校調理場方式を採用するなど給食に力を入れており、「管理栄養士による体によい献立が、家庭で食を考える機会になれば」と担当者は話している。
 クックパッドは、約180万件のレシピが登録され、20~30代の女性を中心に、月間延べ5千万人以上が利用している。無料登録で投稿もできる。
 宝塚市は、1965(昭和40)年から学校給食を完全実施。37校中31校では自校炊飯もしている。
 市のホームページに約1年前から掲載していたが、昨年10月28日にクックパッドに移行。「きな粉揚げパン」「さつまいもご飯」など48品を投稿した。
 アクセス数は2カ月余りで11万回を超え、「予想以上に活用されている」と市教委の担当者も喜ぶ。レシピを試した感想を投稿する「つくれぽ」には、「給食が食べられてうれしかった」「お弁当にする」などの声が寄せられた。
 今後、管理栄養士が掲載内容を検討し、品数を増やしていく予定。市のホームページのバナーからアクセスできる。

(2015年1月7日付朝刊より)

兵庫県内のほかの自治体も宝塚に続きます。
神戸市が公開したのは「牛肉のウェスタン風」や「さんまのかば焼き」「小松菜とたくあんの炒め物」など人気料理です。

レシピの公開だけでなく、給食を再現する「給食レストラン」も登場しています。学校の味を懐かしむ大人が結構いるのでしょう。

▢ ■ ▢ ■ ▢ ■

こちらは時代ごとの給食を味わえる取り組みです。

明治からの給食再現
朝来の13小中学校で開始

 全国学校給食週間(24~30日)に合わせ、明治から令和までの献立を再現する「タイムスリップ給食」の提供が24日、朝来市内の13小中学校で始まった。この日は1889(明治22年)の日本初の献立を〝再現〟した給食が配られ、児童らは「予想よりおいしい」などとほおばっていた。
 朝来市によると、給食は、89年に山形県鶴岡市内の小学校が貧しい児童に昼食を提供したのが始まりとされる。脱脂粉乳から牛乳へ、パンから米飯へとその時代の食糧事情などが反映される給食の歴史を知ってもらおうと、朝来市学校給食センターが初めて企画した。メニューは全国学校給食会連合会などの資料を参考にした。
 主な献立はサケの塩焼き、たくあんのあえ物(24日、明治22年)▽コッペパン、クジラ肉の竜田揚げ(27日、昭和30年ごろ)▽ナポリタン、一口チーズ(28日、同40年ごろ)▽ハタハタの塩焼き、明石だこの酢の物(29日、平成)▽鶏肉の塩麹(こうじ)揚げ、朝来野菜のかす汁(30日、現在)―。
 24日の給食では、1食あたりで定められている栄養価を満たすため、たくわんのあえ物には鶏肉を加え、ご飯の量を増やすなど工夫した。竹田小学校5年の児童(10)は「汁物がなくて量が少ない気がするけど、また食べたい」と話していた。

(2020年1月25日付朝刊より)

日本初の献立でつくった給食はどんな味だったんでしょうか。
授業の話は家庭でもなかなか盛り上がりませんが、給食のメニューなら団らんも弾みそうですね。

おかずだけでなく、デザートも給食の楽しみの一つでした。
神戸っこたちと話をすると、必ずといっていいほど出てくるのがこのゼリーです。

「とくれん」ゼリー 給食のアイドル
続く人気 熱狂的なのは全員神戸の人

 待ちきれない思いでふたを開ける。ほどよく凍った表面に山折りにした紙製スプーンを差し入れると、シャリッと涼やかな感触。ほどよい甘さ。ああっ、きょう○○君休んでるから1個余るやん! やったー!! じゃんけんするで―。
 献立になるたび、そんな闘いが教室で繰り広げられてきた神戸の給食のアイドル、通称「とくれん」。正式名称は「プデナーオレンジ80」、献立表には「みかんゼリー」と表記されるが、誰もそんな名前では呼ばない。絶対、「とくれん」。
 その名は「徳島県加工農業協同組合連合会」の略称から。同連合会と神戸の食品卸会社が給食向けのデザートとして企画した。神戸市教育委員会によると1975(昭和50)年4月、「フルーツゼリー」の名で初めて提供されたという。
 同連合会の解散後、約17年前から「浅井缶詰」(徳島県阿南市)が商権と加工設備を引き継ぎ製造を続ける。もはや「とくれん」ではないが味はそのまま。ふたの手書き風のロゴ「とくれん」も不変だ。市教委によると、近年は年1回しか提供しない年もあったが、2017年度からは給食費を改定したこともあり、従来通り年2、3回はメニューに加わるという。
 同社の田中明徳社長(47)に聞くと、大人になってもあの「シャリッ」を求める人は多いらしい。過去、ヒッチハイクでたどり着き「工場見せてください」と頼み込んだ若者。徳島出張にかこつけて買いに来たビジネスマン(直販はしていない)。「披露宴で出したい」と連絡してきた花嫁。「全員、神戸の人。関西を中心に全国に出しているが熱狂的なのは神戸だけ。よく分かりませんが、ありがたいことです」と笑う。
 その熱を裏付けるかのように、神戸・阪神間でチェーン展開するかつ丼専門店「吉兵衛(よしべい)」(中央区)は、今年2月から「とくれん」の販売を始めた。
 「サラリーマンが子どものころを思い出し、活力になるデザートを」と考えたとき、神戸っ子の社員から異口同音にその名が上がったという。同社管理本部の宮西千春さん(31)もその1人。「なんであんなにうれしかったのか。やっぱり〝半シャリ〟が良かったんでしょうね」。それだけに解凍状態にはこだわり、最高の状態で提供できるように試行錯誤を重ねたという。評判は上々で、持ち帰り用にまとめ買いする人も。
 最後に、くだんの田中社長がトリビア(豆知識)を一つ教えてくれた。「『プデナー』っていうのはね、勢いで決まった造語なんですよ」。えっ、てっきりミカンの品種だと思っていました。
 「プは『プリンのような』、デは『デザート』、ナーは…なんやったかな」。2度びっくり。そして調べても「ナー」の謎は解けなかった。記者は大阪の出身。どなたかご存じでしたら教えてください。

(2017年8月14日付朝刊より)

播州で人気のデザートは冷凍ミカンでした。
丸ごと冷凍されているのに皮が簡単にむけ、実はシャキシャキでジューシーでした。
自宅で再現を試みたことがありますが、凍った固いミカンになり、皮さえむけませんでした。

▢ ■ ▢ ■ ▢ ■

こちらも給食の思い出話には必ず登場するのではないでしょうか。
牛乳です。何秒で飲んだかとか、どのおかずと混ぜたかなど話題はつきません。

令和の時代にも使われていたとは驚きです。容器の瓶です。

新型コロナ さらば給食の「瓶牛乳」
兵庫県内唯一の尼崎、紙パックへ
業者、休校で生産ライン維持できず

 兵庫県内の多くの学校で給食が再開した15日、尼崎市立の小学校で県内で唯一残っていた「瓶牛乳」が提供されなくなった。新型コロナウイルスの感染拡大で休校が長引く中、納入業者が経営危機に陥り、生産ラインが維持できなくなった。全国的にも少数派だった瓶牛乳にコロナ禍が直撃し、兵庫の学校給食から姿を消した。
 県牛乳協会(神戸市中央区)によると、割れやすく、重い瓶を使う学校は減少傾向にあり、県内では2011年から尼崎市立の小学校だけ。農林水産省によると18年度は全国で約19%にとどまり、約81%が紙パックを使っている。
 尼崎市内の給食用牛乳は老舗の「昭和乳業」(同市浜2)が一手に引き受けてきた。「コロナは大打撃だった」と溝下順一社長。休校で月の売り上げはゼロになり、約20人いた従業員は大半が退職した。稼働を止めた製造ラインは故障し、再稼働が難しくなった。
 「無理に修理しても、いつ第2波で休校するか分からない」。5月初旬、市に苦渋の決断を伝えた。工場に残った約7万本の空き瓶はほぼすべて廃棄。契約が残る来年3月末までは他社の紙パック牛乳を仕入れて納入する予定だが、「その後は決めていない」。
 市立七松小6年の児童(12)は「瓶の方が冷たくておいしいし、飲みやすい。なくなるのは寂しい」と話した。

(2020年6月16日付朝刊より)

給食の牛乳は全国展開するブランドでなく、地元メーカーのものでした。
地域ごとにメーカーがあったということかもしれませんが、一種の「地産地消」ですね。

「食育」が重視され、地元産を使ったメニューが数多く登場しています。
神戸牛など高級食材を使ったものもあり、そんな特別メニューだけを集めた投稿も面白いかもしれません。

<播州人3号>
1997年入社。40年度ほど前、播州の子どもたちは給食の牛乳’(瓶)のふた(キャップ)を使った遊びに熱中しました。出し合った2枚を表向きに重ね、指1本を使って2人でめくり合い、両方裏返せた方が2枚とも獲得できます。しばらくすると枚数ではなく、種類を集めることが流行し、他校生と交換する同級生まで出てきました。こちらも負けじと、毎朝自宅に届けてくれる牛乳配達のおっちゃんに事情を説明すると、翌朝大量の未使用のふたが届きました。変わった子どもと思われたでしょうね。

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うれしいです。姫路・網干の秋祭りの様子です(2019)
兵庫県の地方紙「神戸新聞」です。過去記事の中から、記者らがテーマごとに独自の視点で選び、背景や取材の裏話などとともに紹介します。ゆかりの有名人の逸話や、ほっこりする地域の話題など兵庫の魅力を、毎週水曜正午と土曜午後6時に投稿します。「おもろい」と思われた方、ぜひフォローください