「恐竜課」「温泉課」「お困りです課」?! 市役所の珍しい「課」を紹介します。
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「恐竜課」「温泉課」「お困りです課」?! 市役所の珍しい「課」を紹介します。

神戸新聞公式「うっとこ兵庫」

 新聞社の職務上、転勤が多く、数年おきに引っ越しを繰り返してきました。新しい町で暮らすのは楽しいですが、転入手続きのため市役所を訪れるのはちょっと面倒。何階のどの課に行けばいいのやら…。入り口付近にあるフロア図とにらめっこする、ということもよくあります。
 今回の「うっとこ兵庫」では、兵庫県内各地で勤務した記者きんぎょばちが、県内の市役所で出会った珍しい名前の「課」を紹介します。ご当地感たっぷりだったり、来庁者に語りかけるようだったり、多彩な部署名をお楽しみください。

【恐竜課/丹波市】 恐竜ブームにあやかり、化石を活用したまちづくり。

 丹波市山南町で発見された国内最大級の草食恐竜の化石をめぐり、丹波市は、化石の活用策を検討し“恐竜のまち”をアピールする「恐竜を活かしたまちづくり課」を2007年4月に新設する。
 同課は、企画部内に設置し、恐竜化石について情報発信するほか、シンポジウム開催など教育的な普及活動も企画する。発見現場の川代渓谷の景観や、大正時代に造られたレンガ壁の水力発電所跡などを生かし、周辺の地層とセットで魅力的な地域づくりに取り組むという。

2007年2月22日朝刊より
原寸大の「丹波竜」模型が設置された丹波竜の里公園=丹波市山南町上滝

 丹波市と丹波篠山市にまたがる「篠山層群」で、新種の大型草食恐竜化石が見つかったのは2006年8月。その後の調査で体の大部分が見つかり、正式名称「タンバティタニス・アミキティアエ」、愛称「丹波竜」として親しまれます。
 発見場所である丹波市は、恐竜を活用したまちづくりを進めてきました。部署名に初めて「恐竜」が付いたのは、記事の通り2007年。その後組織再編で「恐竜・観光振興課」となり、さらに現在はシンプルに「恐竜課」となっています。
 「恐竜課長」ってかっこいい!

 ◆恐竜を活用した丹波市内の取り組みの記事はこちらから

【城崎温泉課/豊岡市】 もとは旧城崎町に「温泉課」がありました。

 2005年4月に合併して新「豊岡市」となる北但1市5町(豊岡市、城崎、竹野、日高、出石、但東町)の現5町庁舎に置く総合支所の組織機構について、1市5町市町長会は11日、中間案を発表した。基本の形は、4課12係とする。加えて城崎町には温泉施設の維持管理などを行う温泉課を、2006年兵庫国体正式種目開催地の同町と日高、出石町には国体推進課を置く。
 現町庁舎にある程度の機能を残し、合併によるサービス低下など住民不安に配慮した形となった。

2004年10月13日朝刊より
柳の緑が美しい城崎温泉街=豊岡市城崎町湯島

 風情ある城崎温泉で知られる豊岡市には、ずばりその名を冠した「城崎温泉課」があります。もともとは旧城崎町に温泉課がありましたが、合併後の新豊岡市にも引き継がれたようです。
 「温泉課長」は、優しそうですね。

 ご当地感のある課の名前は、この他、南あわじ市の「うずしお世界遺産推進課」、三木市の「ゴルフのまち推進課」などもあります。
 続いては、来庁者に呼び掛けるような課の名前を紹介します。

【お困りです課/芦屋市】 市民に優しく丁寧な対応を。

 芦屋市の新しい総合相談窓口となる「お困りです課」が1日、スタートし、山中健市長が職員らを激励した。
 同課は、4月に当選した山中市長が「対応が不親切で処理が遅いという役所の一般的なイメージを一新したい」と設置を公約。課長以下女性3人で構成され、相談や苦情を受け付けたり、担当部署とのパイプ役となる。
 この日は、始業前に山中市長が「優しく丁寧な対応をお願いします」と声を掛け、職員らは早速訪れた市民や電話による相談に対応していた。
 法律相談の開設日や空き地への不法投棄の相談など窓口8件と電話22件を受け付け、即答できない内容については、担当課に連絡した。訪れた市民は「今までどの窓口に行けばいいか分からなかったが、アドバイスしてもらえるので助かります」と話していた。 

2003年7月2日付朝刊より
若葉の緑がまぶしいケヤキ並木=芦屋市打出小槌町

 冒頭に書いた通り、市役所を訪れたとき、どの課に行けば自分の用事を済ませられるのか迷うことがあります。
 が、最近は総合的な案内を担う窓口が目立つところにあったり、声掛けを担当する職員さんがいたりと、多くの役所が「丁寧な接遇」を心がけているように感じます。「お困りです課」はその先駆けのような存在かもしれません。

【きてみて住んで課/加西市】 ふるさと納税や移住、定住を促進します。

 加西市は26日、200人の人事異動と組織改正を発表した。新たに「きてみて住んで課」を新設し、ふるさと納税や移住定住、同市を広く認知してもらう「シティープロモーション」など、地方創生の流れの中で重要と位置づける業務を集約し、効率化を図る。

2018年3月28日付朝刊より
農道から相次ぎ飛び立つ気球=加西市東剣坂町

 播州弁では「知っとってか?」「してくれてか?」などの言い回しがあります。北播磨地域にある加西市でも、「来てか?」「見てか?」「住んでか?」と呼び掛けるような施策に取り組んでいるのでしょう。

返礼品は「空の散歩」? 加西市きてみて住んで課が担当する「ふるさと納税」に関する記事はこちらから

 また、兵庫県から全国に目を移すと、千葉県松戸市には「すぐやる課」、福岡県福津市には「うみがめ課」があるそうです。
 記者きんぎょばちの前任地である丹波篠山市には、「課」ではありませんが、「黒まめ係」がありました。食材が豊かな兵庫県。「マツバガニ課」「ホタルイカ課」「タマネギ課」なんかもあったら楽しいですね。

<記者きんぎょばち>2008年入社。温泉旅行が好き。青森県の「酸ヶ湯(すかゆ)温泉」、大分県別府市の「鉄輪(かんなわ)温泉」が刺激的でしたが、兵庫県内の城崎温泉や湯村温泉も、もちろん好きです。

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嬉しいです!春の姫路城です(2020)
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