神戸新聞公式「うっとこ兵庫」
和田岬線ブルース㊦
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和田岬線ブルース㊦

神戸新聞公式「うっとこ兵庫」

 こんにちはド・ローカルです。前回に引き続き、神戸市兵庫区の和田岬線の徹底研究を始めます。
 和田岬線沿線の地図をよく見ると、兵庫駅から出た線路の一部が50メートルほど進んだ後、「川崎重工業兵庫工場」(兵庫区和田山通2)の中に分岐しています。阪神甲子園球場5~6個分(約22万平方メートル)の広大な敷地内=写真㊤=では、同線から延びる専用線=写真㊦=がいくつにも分かれ、新車両がデビューを待ちます。納車の際、機関車にけん引されて和田岬線を進んだ後、山陽本線を使って全国へ輸送されます。

 SLから最新新幹線まで鉄道9万両超を生産


 9万両超―。一体何の数字でしょうか? そう。これまでに「川崎重工業兵庫工場」で製造され、世に送り出された鉄道車両の数なんです。
 同工場は1906(明治39)年に操業を開始。蒸気機関車の「D51」や、新幹線開業前に上野―新潟間を結んだ在来線特急「とき」などに使用された181系電車もここで生まれました。
 また、東海道新幹線の0系から、最近の北海道新幹線H5系まで、歴代新幹線の大半はここから全国に旅立ちました。日本鉄道車輌工業会(東京都)によると、2018年度につくられた鉄道車両のうち、20%が同工場での生産です。
 デビューを待つ新車両は、納車の際、機関車にけん引されて和田岬線を進んだ後、山陽本線を使って全国へ輸送されます。
 もう一つの輸送手段は船舶です。車両を運搬船に載せた後、同工場に隣接する兵庫運河を通って納車先の最寄り港に運ばれます。2014年には、翌年に開業を控えた北陸新幹線の車両が船に載って兵庫運河をゆっくりと進む様子が話題となりました。
 同社の担当者は「100年つないできた技術で、これからも世界の鉄道を支えていきたい」と話します。
 100年以上の歴史を刻む同工場で製造され、「乗り鉄」「撮り鉄」の間でも人気を集める車両を紹介します。


完成車両を運ぶ機関車
川崎重工業兵庫工場に展示される初代新幹線0系と旧国鉄の特急「こだま」
東海道新幹線100系(JR東海提供)
東海道新幹線300系(JR東海提供)
公道を横切る九州新幹線N700系
東北新幹線E5系(JR東日本提供)
北陸新幹線E7系(JR東日本提供)
豪華寝台列車「トランスイート四季島」

和田岬線の歴史や魅力を紹介した「ブルース㊤」はこちらから

<ド・ローカル>
1993年入社。和田岬線沿線を歩いて気付くのは喫茶店の多さです。タウンページで数えた喫茶店の数と人口を対比させた結果、別格の神戸市中央区を除き、「兵庫区が第1位」との調査結果を発表した大学の研究もかつてあったほどです。数は少なくなりましたが、レトロな純喫茶も残っており、年季の入った暖色のシャンデリアが、今日も労働者を優しく照らしています。

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兵庫県の地方紙「神戸新聞」です。過去記事の中から、記者らがテーマごとに独自の視点で選び、背景や取材の裏話などとともに紹介します。ゆかりの有名人の逸話や、ほっこりする地域の話題など兵庫の魅力を、毎週水曜正午と土曜午後6時に投稿します。「おもろい」と思われた方、ぜひフォローください